ドイツ連邦司法庁(BfJ)は2日、米SNS大手フェイスブックに過料200万ユーロの支払いを命じたと発表した。ヘイトスピーチ(憎悪表現)の撲滅に向けた法律(NetzDG)の規定に違反したためと説明している。
NetzDGはSNSに投稿されたヘイトスピーチやフェイクニース(偽情報)が政治・社会上の深刻な問題となっていることを受けて2017年10月に施行された法律。ツイッターなど他のSNSも規制対象となるものの、フェイスブックはユーザー数が圧倒的に多いことから、同法は通称、「フェイスブック法」とも呼ばれる。
同法ではSNSに対し、ユーザーから受けた苦情に関する報告と、苦情を受けて実施した対策をレポートにまとめることを義務づけている。フェイスブックは2018年上半期を対象としたレポートでユーザー苦情のごく一部しか報告しなかったうえ、対策に関する報告も不十分だったことから、BfJは罰金支払いを命じた。