景気低迷が労働市場に影、8月失業者数が実質4000人増加

ドイツ連邦雇用庁(BA)が29日発表した8月の失業者数は231万9,000人となり、前月を4万4,000人上回った。夏場は夏季休業などで雇用が縮小するうえ、職業訓練の修了者や新卒者の多くが失業登録することから例年、失業者が増加するものの、最近は景気減速を受けて求人に陰りが出ており、失業者数は季節要因を加味した実質でも4,000人増加した。失業率(名目)は5.1%で、前月を0.1ポイント上回った。

国際労働機関(ILO)基準の7月の失業率は3.1%で、前月と同水準を保った。

8月の求人件数は79万5,000件で、前年同月を3万3,000件下回り、季節要因を加味した前月比でも8,000件減少した。求人指数BA-Xは前月から1ポイント減の242へと下落。前年同月比では10ポイント縮小した。

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