独社の技術活用した日本初のキャンセル保険、ANAが東京海上日動と開発

全日本空輸(ANA)は20日、ドイツのインシュアテック(ITを活用した保険サービスの新興企業)であるシンプルシュアランスの技術を活用したキャンセル保険「そらもよう」を東京海上日動火災保険と共同開発したと発表した。搭乗予定便が悪天候により欠航のおそれがあると判断され、乗客が航空券をキャンセルした場合、取消手数料と払戻手数料を補償する。キャンセル保険が日本で販売されるのは初めて。10月1日からANAのウェブサイトで購入できる。

悪天候で欠航の可能性があると搭乗日直前に判断された場合はこれまでも、取消手数料と払戻手数料なしで航空券をキャンセルできた。だが、顧客の間には「余裕をもって旅行の実施可否を検討したいので、もっと早めに取消手数料の免除ができないのか」との声が強くあったことから、東京海上日動と共同でそらもようを開発した。料金は300円から。

悪天候により欠航のおそれがあると日本気象協会が判断した場合、実質的な負担ゼロでの航空券キャンセルが5日前から可能となる。また、搭乗予定便が悪天候により遅延・欠航となった場合は、代替交通機関や宿泊費など予定外の追加費用の補償として、一律1万円が支払われる。さらに、急な出張などによってキャンセルした場合の取消・払戻手数料も補償対象となる。

そらもようはANAのウェブサイトの航空券購入完了画面ないし予約確認画面から申し込むことができる。