鉱工業生産が3カ月ぶりに増加、製造業けん引で8月は+0.3%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した8月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%増となり、3カ月ぶりに拡大へと転じた。製造業が0.7%伸びて全体が押し上げられた格好だ。ただ、製造業の新規受注は減少傾向にあり、同業界の景気は依然として低迷している。

製造業の生産高を押し上げたのは投資財と中間財で、それぞれ1.1%、1.0%伸びた。投資財は2カ月ぶり、中間財は5カ月ぶりの増加となった。消費財は1.0%減少し、3カ月連続で落ち込んだ。

エネルギー業と建設業は各1.7%、1.5%の幅で減少した。

鉱工業生産高を特殊要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、7〜8月は前の期の5〜6月を実質0.8%割り込んだ。建設業は0.5%増えたものの、製造業が0.9%、エネルギー業が2.7%後退。自動車業界では減少幅が4.7%に達した。

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