三井物産がドイツ鉄道のライドシェア子会社に出資

三井物産がドイツ鉄道(DB)のライドシェア子会社クレバーシャトルに資本参加する。クレバーシャトルの確認を得た情報として16日付経済紙『ハンデルスブラット』が報じたもので、三井物産は12%出資。クレバーシャトルの事業拡大を支援する。出資額は明らかにされていない。

クレバーシャトル2014年の設立で、DBの駅を出発・目的地とするライドシェアを手がけている。顧客は専用のアプリで予約。ルートが近い他の顧客と相乗りすることになるため、料金はタクシーに比べて最大40%安くなる。車両には環境に優しい電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、水素燃料電池車(FCV)を利用。トヨタのFCV「ミライ」も採用している。

これまでは独8都市で事業を展開してきたが、不採算などを理由にハンブルク、フランクフルト、シュツットガルトの3都市での営業を14日に停止した。現在はベルリン、ミュンヘン、ライプチヒ、ドレスデン、キールの5都市でサービスを提供している。11月末にデュセルドルフに進出の予定だ。

ドイツ国内での進出都市を増やすために三井物産の出資を仰いだ。

同社にはDBが76%、クレバーシャトルの創設者と三井物産がそれぞれ12%出資することになる。