墺センサー大手AMSは7日、独照明大手オスラムに対する2度目の株式公開買い付け(TOB)を開始した。12月5日まで実施する。
AMSの対オスラムTOBは10月上旬に失敗した。そうしたケースでは通常、1年間は同一企業に対するTOBを実施できないが、TOB対象の企業が同意したうえで、独金融監督庁(BaFin)が承認すれば、TOBを実施できることから、同社はオスラム経営陣とBaFinの承認を獲得。新たなTOBを開始した。
1回目のTOBはオスラムを約46億ユーロと評価したうえで実施した。買い取り価格は1株41ユーロで、62.5%以上の株式確保をTOBの成立条件としていた。実際に確保できたのが51.6%にとどまったことから、失敗に終わった。
今回はこれを踏まえ、TOBの成立条件を55%に引き下げた。オスラムの評価額は約46億ユーロ、買取価格は41ユーロに据え置いている。すでにオスラム株19.99%を獲得し筆頭株主となっていることから、今回は買収が実現する可能性が十分にある。