電機大手の独ボッシュは7日、デジタル農業分野の研究開発で独化学大手BASFとの協業を緊密化すると発表した。シナジー効果を引き出すことが狙い。
両社は2016年、農薬散布量を必要最低限に抑える「スマート・スプレーイング」技術の研究開発を開始した。これまでは両社の要員がそれぞれの拠点で活動を行ってきた。今後はプロジェクトセンターを設立し、関係者全員が同一空間で業務を行うようにする。これにより意思の疎通と決定が迅速化すると見込んでいる。
両社が開発しているスマート・スプレーイング技術は、農機に搭載したカメラで作物と雑草を認識し、農薬を雑草にのみ散布するというもの。雑草認識後わずか数ミリ秒で自動的に散布を行う。ボッシュはカメラセンサーや制御機器のノウハウを持ち寄っている。21年に市場投入する計画だ。