ダイムラーがタイで電池生産開始

独自動車大手ダイムラーの乗用車部門メルセデスベンツ・カーズ(MBC)は4日、タイで車載電池の生産を開始したと発表した。MBCは2022年までにすべてのモデルで電動車を市場投入することを計画しているため、電池工場を世界に計9カ所展開する計画で、タイは3カ所目の生産拠点となる。

現地提携先のTAAP、TESMと共同でバンコク工場に総額1億ユーロ強を投じ、既存の車両工場を拡張するとともに、電池工場を新設した。同工場で生産する「Cクラス」「Eクラス」「Sクラス」「GLC」「GLCクーペ」のプラグインハイブリッド車(PHV)向けに電池を生産する。

同社がタイに電池工場を開設したのはPHVの需要が同国で旺盛なためだ。特にCクラスとEクラスでPHVの人気が高いという。

MBCは欧州、アジア、北米の3大陸に計9カ所の電池生産施設を配置する計画で、現在はバンコクのほか、独東部のカメンツに2工場を持つ。今後は年内に北京にも開設。その後はさらに独3カ所、米タスカルーサ、ポーランド南西部のヤボルにも設置する。