ドイツの対イラン輸出が大幅に落ち込んでいる。連邦統計局のデータをもとにロイター通信が10日報じたところによると、昨年1〜11月の輸出高は13億ユーロとなり、前年同期比で48.2%減少した。米国のイラン制裁再開が響いた格好で、イランからの輸入高も54.7%減の1億9,100万ユーロへと落ち込んだ。
イランは2015年、欧米6カ国との間で核合意を締結したことから、同国に対する制裁は解除された。だが、米トランプ政権は18年、同合意から離脱するとともに制裁を再開。違反者への制裁は米国以外の企業にも及ぶことから、イラン事業見合わせの動きがドイツ企業の間に広がっている。
ドイツはイランに対し主に機械、化学製品、食品、医薬品を輸出している。