製薬大手のバイエルは16日、本社所在地レバークーゼンにある工場の運営を、受託製造を手がける中国の薬明生物技術(WuXi Biologics)に委託することで合意したと発表した。同工場で血友病治療薬「コバールトリイ」の製造を委託する方向。生産委託に向けた交渉を現在、進めており、今後数カ月で成約する見通しという。取引価格は公表しないことで合意した。
薬明生物の独法人、薬明生物技術ジャーマニーが同工場の設備を取得するとともに、運営を引き受ける。生産棟についてはバイエルが長期賃貸する。
バイエルはコバールトリイを主に米バークレー工場で生産している。今後も同工場を主な生産拠点とする意向で、薬明生物はバックアップメーカーとして同剤を生産することになる。