BASFがシンガポールに農薬工場

化学大手の独BASFは22日、シンガポールで農薬工場の鍬入れ式を行った。需要が増加するアジア太平洋市場向けに生産する意向で、2021年第3四半期の完工・生産開始を見込む。投資額は明らかにしていない。

新工場では新しい作用機構を持つピロペン系の新規殺虫剤「インスカリス」や新規殺菌剤「レヴィソル」をベースとする製品などを製造する。生産能力は700万リットル。25人超の雇用を予定する。

同社はシンガポールに白羽の矢を立てた理由として◇BASFの既存インフラがあるため生産を早期に開始できる◇ワールドクラスの物流ハブである◇アジア太平洋の大半の国と自由貿易協定を締結している——を挙げた。

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