12月製造業受注2.1%減少、ユーロ圏が足かせに

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した12月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が13.9%低下し足を強く引っ張った格好。国内は1.4%、ユーロ圏外は2.1%の幅で伸びた。大型受注を除いた新規受注は1.3%減だった。

新規受注を部門別でみると、投資財は3.9%減となり、3カ月連続で縮小した。ユーロ圏が21.2%減少したことで全体が強く押し下げられた。国内は3.9%増、ユーロ圏外は0.4%減だった。

消費財もユーロ圏(10.7%減)が大きな足かせとなり3.8%後退。このほかユーロ圏外が4.4%減と振るわなかった。国内は1.3%増加した。

中間財は1.4%増加し、3カ月連続で拡大した。ユーロ圏外が10.7%増えて全体をけん引。ユーロ圏と国内はそれぞれ2.3%、1.6%落ち込んだ。

第4四半期(10〜12月)の製造業新規受注指数は前期を実質0.5%下回った。ただ、減少幅は前期の1.0%から縮小している。

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