Ifo経済研究所が26日に発表した独製造業の3月の輸出期待指数はマイナス19.8となり、前月のマイナス1.1から18.7ポイント悪化した。同月の指数はリーマンショックに端を発する金融・経済危機のさなかにあった2009年5月以来の低水準で、下落幅は東西ドイツの統一後で最大となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて貿易と物流に世界的に支障が出ていることが反映された格好だ。
Ifoは月例の企業景況感指数調査の一環でメーカー約2,300社を対象に今後3カ月の輸出見通しを質問。メーカーは「増加する」「横ばい」「減少する」のなかから1つを選んで回答する。「増加」回答の割合から「減少」回答の割合を引いた数が輸出期待指数となる。
ほぼすべての業界で輸出期待指数が落ち込んだ。特に自動車、機械、繊維・衣料品で下落幅が大きい。電気設備と化学では比較的小さかった。