製造業の輸出見通し好転

Ifo経済研究所が26日に発表した独製造業の5月の輸出期待指数(DI)はマイナス26.9ポイントとなり、過去最低となった前月(-50.2ポイント)から大幅に改善した。上昇幅は23.3ポイントで過去最大。クレメンス・フュスト所長は「企業は楽観からはなおも程遠い状況にある」としながらも、「ドイツの輸出産業はそれでも地平線上に薄明かりを見ている」と述べた。

Ifoは月例の企業景況感指数調査の一環でメーカー約2,300社を対象に今後3カ月の輸出見通しを質問。メーカーは「増加する」「横ばい」「減少する」のなかから1つを選んで回答する。「増加」回答の割合から「減少」回答の割合を引いた数が輸出期待指数となる。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて同指数は3月と4月に大幅に悪化した。5月は足元の欧州で感染拡大に歯止めがかかってきたことから、すべての主要輸出産業で数値が好転。特に自動車と電機は改善幅が大きかった。機械と金属製造・加工は数値が上昇したものの、悲観的な企業が依然として大半を占めるという。

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