ドイツ連邦統計局が17日発表した製造業の4月末時点の受注残高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末比1.0%減となった。同月は新型コロナ危機の影響で新規受注が大幅に減ったものの、キャンセルの規模は小さかったことから、受注残高の減少率は小幅にとどまった。国内が1.2%減、国外が1.0%減だった。
部門別では中間財が3.5%減少。投資財は0.5%、消費財は0.3%落ち込んだ。
受注残(受注残高の対売上比を月に換算)は5.9カ月で、前月の5.8カ月からやや拡大した。売上高の減少幅が受注残高の減少幅を上回ったためで、投資財では8.0カ月から8.3カ月へと拡大した。消費財は横ばいの2.3カ月、中間財は0.1カ月減の2.9カ月だった。