フランクフルト空港運営会社フラポートは従業員数を最大2割弱、削減する。新型コロナ危機で激減した航空需要の回復には時間がかかると予想されるためだ。シュテファン・シュルテ社長が17日、ブルームバーグ通信に明らかにした。
同社の従業員数は昨年時点で2万2,514人に上った。経営陣は管理とグランドハンドリング部門を中心にこのうち3,000~4,000人を整理する考え。近日中に労働組合と交渉を開始する。シュルテ社長は従業員の削減を可能な限り早期退職や定年退職を通して進めたいと述べた。
フラポートはフランクフルト空港の利用者数が今年は最大60%減少すると予想。2023年時点でも19年水準を15~20%下回るとみている。