コロナワクチンの治験をキュアヴァクが開始、独2件目

独バイオ企業キュアヴァクは17日、新型コロナウイルス用ワクチンの治験を連邦保健省傘下のパウル・エールリッヒ研究所から承認されたと発表した。新型コロナワクチンの治験がドイツで行われるのは競合ビオンテックに次いで2件目。ビオンテックは4月末時点で治験の承認を得ている。

キュアヴァクは健常成人168人を対象に治験の第一段階に当たる第1相臨床試験を行う。フランツヴェルナー・ハース社長は来年半ばに市場投入する考えを明らかにした。パウル・エールリッヒ研究所のクラウス・チヒテク所長は、治験が順調に進めばキュアヴァクは来年初頭に認可申請を行うとの見通しを示した。

キュアヴァクは15日、独政府が同社に3億ユーロを出資し、株式およそ23%を取得することを明らかにした。独経済省が17日に明らかにしたところによると、キュアヴァク側から要請があった。同社は7月に米ナスダックで新規株式公開(IPO)を実施し、市場資金を調達することも計画している。

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