景気対策が奏功、消費者景況感が大きく改善

市場調査大手のGfKが25日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値はマイナス9.6となり、6月の確定値(-18.6)から9ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大にひとまず歯止めがかかり経済活動が正常化に向かっていることや、政府が追加景気対策を打ち出したことが大きい。GfKの調査担当者は「すでに先月の時点で見えていたトンネルの出口の薄明かりがさらにやや強まったようだ」と述べた。

景気の見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)は8.5となり、前月のマイナス10.4から18.9ポイント改善した。付加価値税率の時限引き下げ政策などがプラスに働いた。

所得の見通しに関する6月の指数(同)も前月のマイナス5.7から6.6へと12.3ポイント上昇。高額商品の購入意欲に関する6月の指数(同)は5.5から19.4へと13.9ポイント改善した。