ギュータースロー郡のロックダウン延長

独ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州政府は29日、ギュータースロー郡を対象とするロックダウン(都市封鎖)を7月7日まで1週間、延長すると発表した。新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が、発生源となった食肉工場の外部に大きく広がっている可能性を現時点で排除できないため。隣接するヴァーレンドルフ郡については今月末で封鎖を解除する。

NRW州ではギュータースロー郡レーダ・ヴィーデンブリュック市にある食肉加工大手テンニースの本社工場で新型コロナのクラスターが発生したことが17日に明らかになった。感染者数は1,500人を超え、同工場で働く7,000人は家族とともに隔離されている。事態を重くみたギュータースロー郡当局は18日付で郡内のすべての保育施設、学校を閉鎖。23日には州政府がギュータースロー、ヴァーレンドルフ両郡のロックダウンに踏み切った。家族を除く3人以上が公共の場に集まることが禁止され、博物館や映画館、屋内プール、フィットネスクラブは閉鎖されている。

独政府と国内16州の政府はロックダウンの緩和と取り決めた5月初旬の遠隔会議で、住民10万人当たりの新規感染者数が7日間で計50人を超えた郡と特別市(主に大都市と中都市)では制限措置を再び強化することで合意した。ギュータースロー郡では同数値が現在112.6人(テンニース社員を除くと22.5人)に達し、警戒水準を大きく超えている。ヴァーレンドルフ郡は同22.0人(5.4人)にとどまる。

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