電気自動車製造の米テスラがワクチン開発の独キュアヴァクと協業しているもようだ。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで「テスラはサブプロジェクトとしてキュアヴァク、およびもしかしたら他の企業向けにもRNAミニ工場を建設する」とつぶやいた。独機械子会社テスラ・グローマンが「建設」を引き受けるという。
キュアヴァクはタンパク質合成のための情報を持つRNA分子であるメッセンジャーRNA(mRNA)をベースとする医薬品の開発に取り組んでいる。コロナウイルス用ワクチンの開発にも乗り出しており、6月に治験を開始した。
同社はワクチンやmRNAベースの治療薬を生産するための、ポータブル型mRNA自動製造設備「RNAプリンター」も開発している。同設備は感染症が流行している地域に持ち運ぶことができるなど小回りが利く。
マスクCEOがツイッターで「RNAミニ工場」と表現したのはこのRNAプリンターだ。ロイター通信がキュアヴァク関係者の情報として報じたところによると、キュアヴァクとテスラ・グローマンは最近、RNAプリンターに絡んで協業を開始した。