ドイツ経済省は17日、スウェーデンの電池スタートアップ企業ノースボルトが自国に建設する工場に政府が融資保証を行うと発表した。同工場の建設は独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とBMWの利害と緊密に絡み合っているうえ、二酸化炭素(CO2)の排出削減にもつながることから支援する。ドイツのほかフランス、日本、韓国、欧州投資銀行も融資支援を行う。
ノースボルトはスウェーデン北東部のシェルレフテオーに欧州最大級のリチウムイオン電池工場を建設する。年産能力は40ギガワット時(GWh)。VWとBMWは同工場からセルの供給を受ける。また、VWがノースボルトと共同で独ザルツギターに建設予定の合弁セル工場はシェルレフテオー工場を手本とすることから、シェルレフテオー工場建設プロジェクトの成功は独自動車業界の今後の競争力を大きく左右することになる。
ドイツ政府は銀行融資5億2,500万ドルに対し最大80%の保証を行う。