キャンピングカー大手の独クナウス・タバートは1日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。同社株を保有する投資会社が持ち株の一部を売り出すとともに、クナウスが新株を発行。フランクフルト証券取引所のプライム・スタンダードで株式市場デビューを果たす。
同社の株式は現在、HTPインベストメンツ1などの投資会社が保有している。これらの投資会社は保有株を合わせて約50%売り出す。
クナウスは新株発行で市場資金を約2,000万ユーロ調達し、ハンガリー工場の拡張を前倒しする。キャンピングカーの需要増を受け、同社の生産能力はここ数年、限界に達していた。新型コロナウイルスの感染拡大を追い風に市場は一段と拡大していることから、生産能力を速やかに拡大する。
ロイター通信によると、経営陣は時価総額8億ユーロ超を目指しているという。
2019年の業績は売上高が7億8,040万ユーロ、営業利益(EBITDA)が6,430万ユーロだった。17年からの成長率は売上高が年およそ15%、営業利益が同9%に上る。