市場調査大手GfKが23日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値はマイナス1.6となり、前月の確定値(-1.7)からやや上昇した。同指数の改善は2カ月ぶり。新型コロナ危機への包括的な景気対策を政府が打ち出したことがプラスに働いたもようだ。
景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を12.4ポイント上回る24.1となり、2年来の高水準に達した。同指数の改善は5カ月連続。景気の回復が鮮明になっている大きい。
所得の見通しに関する9月の指数(同)も3.3ポイント増の16.1へと上昇した。新型コロナ危機に伴う失業者が新たに発生していないうえ、操短手当の受給者が大幅に減っていることが背景にある。
高額商品の購入意欲に関する9月の指数(同)は5.3ポイント減の38.4へと低下したものの、水準自体は依然として高い。