Ifo経済研究所が25日に発表した独製造業の9月の輸出期待指数(DI)は前月の5.5ポイントから10.4ポイントへと上昇し、2018年10月以来およそ2年ぶりの高水準に達した。プラスの領域に入るのは3カ月連続。最悪だった4月からの改善幅は60.0ポイントに達する。フュスト所長は「主要な販売先国の製造業生産の拡大がドイツの輸出産業の追い風になっている」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感指数調査の一環でメーカー約2,300社を対象に今後3カ月の輸出見通しを質問。メーカーは「増加する」「横ばい」「減少する」のなかから1つを選んで回答する。「増加」回答の割合から「減少」回答の割合を引いた数が輸出期待指数となる。
9月は化学と電機の2業界で輸出増を見込む企業が特に多かった。自動車でも見通しの改善が進んでいる。機械では慎重な見方が強い。衣料品・革製品・靴業界は大幅減を見込んでいる。