ドイツ連邦雇用庁(BA)が30日発表した9月の失業者数は季節要因調整後の実質で前月を8,000人、下回った。減少は3カ月連続。名目の失業者数も10万8,000人減の284万7,000人へと大きく縮小しており、BAのダニエル・テルツェンバッハ理事は「労働市場へのコロナ禍の影響は依然として鮮明だが、わずかながら改善の兆しが出てきた」との見方を示した。
失業率は6.2%で、前月を0.2ポイント下回った。前年同月比では1.3ポイント上昇している。
国際労働機関(ILO)基準の8月の失業率は4.6%で、前月を0.1ポイント上回った。
操短手当の受給者は7月時点で424万人(暫定値)となり、3カ月連続で減少した。ピーク時の4月は595万人に達していた。
9月の求人件数は59万1,000件で、前年同月を19万7,000件下回った。季節要因を加味した前月比では3,000万件、増加している。求人指数BA-Xは前月と同じ94。前年同月比では30ポイント低下した。