10万人当たりの新規感染者、7カ月ぶり50人未満に

ロベルト・コッホ研究所(RKI)の26日の発表によると、人口10万人当たりの直近7日間の新型コロナウイルス新規感染者数(7日間の発生数)は前日の58.4人から46.8人へと低下した。50人を下回るのは昨年10月20日(48.6人)以来で、実に7カ月ぶり。ドイツでは新規感染者数が4月末から急速に減り続けている。

7日間の発生数は新型コロナの感染状況の判断で重視されている数値。50人を超えると「危険地域」に指定される。直近のピークに当たる4月26日には169.3人を記録し、国内412地域のうち405地域が50人超、356地域が100人超となっていた。

だが、その後は急速に減少し、14日には96.5人と100人を下回った。それからわずか12日で50人未満まで低下したことになる。

背景にはワクチン接種と春の進展がある。冬に比べ気温が高いことから人々は友人などと会う際に感染リスクの低い屋外を利用するようになっている。ワクチン接種を完了した人は14%、少なくとも1度目を終えた人は40%に上る。

26日時点の7日間の発生数を州別でみると、最も少ないのはメクレンブルク・フォーポマーンとシュレスヴィヒ・ホルシュタインで、ともに24人となっている。両州も含め11州が50人を下回っており、50人を超えているのはノルトライン・ヴェストファーレン(52人)、ヘッセン(53人)、バーデン・ヴュルテンベルク(59人)、ザールラント(62人)、テューリンゲン(70人)の5州にとどまる。

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