フランクフルトに長距離線専用駅と地下トンネルを建設

ドイツ鉄道(DB)は28日に発表したフィジビリティスタディで、フランクフルトに長距離列車専用の駅と地下トンネルを建設することは可能だとの見解を発表した。同市の鉄道インフラを拡充することで輸送能力を引き上げるとともに運行の遅れを解消する狙いだ。約36億ユーロを投じ、10年をかけて完成させる。

フランクフルト中央駅の地下35メートルに新たな駅を建設するとともに、市中心部の地下を通過するトンネルを開設する。線路は2本で、駅には4ホームが設置される。これにより、同駅の1日当たりの列車処理能力は現在の1,250本から1,500本へと20%向上する。

フランクフルト中央駅は頭端式ホーム型の終着駅であるため、列車は入線してきた西方向に一度、戻る形で発車することになる。この結果、駅周辺での列車の運行効率は悪く、全国レベルで遅延を生む原因となっている。今回のプロジェクトが実現すると長距離列車は進行方向を変えずに走行できるようになるため、運行時間が8分短縮され、遅延も発生しにくくなる。

計25のホームからなる地上駅はローカル線専用となる。