化学大手の独BASFは6月29日、IoT大手の独ボッシュと共同でスマート農業ソリューションの折半出資会社を設立する計画が、審査を行った世界のすべての独禁当局から承認されたと発表した。新会社は有限会社ボッシュBASFスマート・ファーミング(BBSF)としてすでに登録を終えた。独西部のケルンに本社を置く。
両社はスマート農業分野で以前から協業関係にあり、2016年にスマートスプレー技術の共同研究開発を開始。19年には意思疎通と決定を迅速化するために、プロジェクトセンターを設立して関係者全員が同一空間で業務を行える体制を整えていた。新会社にはボッシュがハードウエアとソフトウエア、デジタルサービスのコンピテンス、BASFが雑草管理をリアルタイムで支援するデジタル農業ソリューション「ザルビオ(xarvio)」をそれぞれ持ち寄った。