6月の機械業界受注53%増加

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の6月の新規受注高は前年同月を実質53%上回り、これまでに引き続き大きく拡大した。世界経済が急速に回復しているほか、比較対象の昨年6月はコロナ禍で受注が大幅に落ち込んでいたという事情がある。VDMAの主任エコノミストは、「設備、機械、サービスへの投資は世界的に優先事項となっている」として、コロナ禍に伴う企業の投資抑制局面は終わったと明言した。

新規受注を地域別でみると、国内が45%、国外が57%増加。国外はユーロ圏が58%増、ユーロ圏外が57%増となった。

特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、4~6月は前年同期比で実質57%増えた。国内が46%、国外が63%増加。ユーロ圏は64%増、ユーロ圏外は63%増だった。

1~6月の累計も前年同期を29%上回った。国外の伸び率が特に大きかった。

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