ドイツ鉄道でスト、夕方から13日未明まで

鉄道機関士労組GDLは10日、ドイツ鉄道(DB)を対象にストライキを実施すると発表した。賃上げ交渉で雇用者側との立場の相違が埋まらないためで、同日夕方から13日(金)2時までストを行う。

ストはまず、貨物部門で10日19時に開始。11日2時からは旅客輸送部門にも拡大する。DBはストの影響を可能な限り抑制する意向を示しているものの、運休や遅延の発生は避けられない状況だ。DBは11、12両日に運行する長距離列車が4分の1に減少する見通しを明らかにした。近距離列車も本数が減る。

GDLは賃金を今年1.4%、来年1.8%、合わせて3.2%引き上げることを要求している。経営陣は計3.2%のベースアップを認めているものの、コロナ禍と洪水被害の痛手が大きいことから、来年1月に1.5%、再来年3月に1.7%引き上げると回答。また、新しい賃金協定の期間をGDLが要求する28カ月より長い40カ月とする意向を示しているが、GDLは受け入れを拒否している。組合員投票では95%がストに賛成した。

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