鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは19日、炭素部品子会社ティッセンクルップ・カーボン・コンポーネンツ(tkCC)を自動車部品製造の墺アクション・コンポジッツに売却することで合意したと発表した。非中核事業の整理方針に基づく措置。同社は7月下旬からこれまでに計3件の非中核事業売却を取り決めたことになる。取引金額は公表しないことで合意した。数週間以内の売却手続き完了を見込む。
tkCCは2012年、ドレスデン工科大学の協力を受けて設立した。主にスポーツ車、オートバイ、マウンテンバイク向けの超軽量ホイールを開発、製造している。
アクション・コンポジッツは11年の設立。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の自動車部品を手がけ、欧州の高級車メーカーと世界の大衆車メーカーに製品を供給している。事業拠点は計4カ所で、雇用規模は1,800人に上る。売上規模は約7,000万ユーロ。オートバイ、乗用車向けCFRPホイールの分野で世界最大手になることを目指している。