卸売物価が47年来の上げ幅に、8月は12.3%

ドイツ連邦統計局が13日発表した8月の卸売物価指数は前年同月比12.3%増となり、1974年10月以来およそ47年ぶりの大きな上げ幅を記録した。同物価の上昇は7カ月連続。6月以降は上げ幅が2ケタ台に上っている。景気の回復を背景に原料や部品の価格が幅広い分野で大幅に上昇していることのほか、比較対象の昨年8月はコロナ禍で物価水準が低かったという事情が背景にある。

物価を最も強く押し上げたのは鉱石・金属と石炭・石油製品で、上昇率はそれぞれ63.5%、35.5%に達した。このほか、古材・残材(+101.7%)、原木・材木(+57.8%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+19.3%)で上げ幅が特に大きかった。コンピューター・周辺機器・ソフトウエアは0.6%低下した。

8月の卸売物価指数は前月比でも0.5%増となり、10カ月連続で上昇した。

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