ソーラーEVのソノ・モーターズが米でIPO

太陽光を動力源として走行できる電気自動車(SEV)を手がける独蘭スタートアップ企業ソノ・モーターズは22日、米ナスダックでの新規株式公開(IPO)を計画していると発表した。これまでクラウドファンディングを通して実施してきた資金調達を株式による調達へと転換。さらなる成長を図る。

同社は小型SEV「シオン」を開発している。シオンは充電をコンセントのほか、車載太陽電池でも行えるのが特徴。フル充電で最大305キロメートルを走行できる。ソーラー発電による航続距離は同34キロ。すでに1万4,000台を予約販売した。2023年に引き渡しを開始する目標だ。開発では自動車部品大手のコンチネンタルやエルリングクリンガーと提携している。

資金調達に向けては19年12月から20年1月にかけて実施したクラウドファンディングなどで総額5,300万ユーロ強を獲得した。調達資金の約75%をシオンの予約購入者、19%を既存・新規の投資家が提供。残り6%を融資と寄付で確保した。

ロイター通信によると、ソノ・モーターズの時価総額は10億ドルを大幅に上回る見通しだ。