ドイツ鉄道で明日から3G検査

ドイツ鉄道(DB)は23日、車内での3G検査を24日(水)から開始すると発表した。改正感染防止法が24日付で発効することを踏まえた措置。新型コロナウイルスのワクチン接種、感染からの快復、陰性のいずれかを証明する文書を持たない人は乗車できなくなる。

3Gは「Geimpfte(ワクチン接種完了者)」「Genesene(コロナ感染からの快復者)」「Getestete(検査で陰性を証明された人)」の略。同ルールの適用対象となった施設・場所に入るためには接種完了、感染からの快復、陰性のいずれかを証明することが義務付けられる。改正感染防止法では公共交通機関が職場とともに3Gルールの適用対象に加えられた。

DBは3G検査を走行中に抜き打ち検査方式で行う。係員に証明文書の提示を要請された場合はこれに従わなければならない。証明書は紙ベースのものとデジタル形式のもののどちらでもよい。陰性証明は抗原検査とPCRの両方が認められているが、有効期間に注意する必要がある。抗原検査では24時間となっている。3G証明書が本人のものであることを係員が確認できるようにするため、身分証明書も携帯する必要がある。違反者には当局から罰金が科される。

3G証明書を提示しない乗客は次の停車駅で降車しなければならない。乗客が降車要請に応じない場合は連邦警察が出動し、強制的に降車させることもある。

3Gルールが適用されるのは車内に限られる。このため3G証明書を持っていなくても駅構内であれば自由に出入りできる。また、生徒と6歳未満の子供には3Gルールが適用されない。