ドイツ政府は9日、計40カ国を新たに新型コロナウイルス感染の「高リスク地域」に指定した。これらの国で新規感染者数が高水準に達していることを踏まえた措置。ルクセンブルクも含まれており、隣接国はオーストリアを除きすべて高リスク地域となった。新型コロナの抗体を持たないワクチンの非接種者はこれらの国からドイツに入国する場合、10日間の隔離が義務付けられる(入国後6日目以降に検査を受け陰性証明を取得すれば隔離義務は解除される)。
高リスク地域の総数は100カ国を超えた。欧州連合(EU)加盟国ではオーストリア、ルーマニア、ブルガリア、ラトビアを除くすべての国が該当する。EU以外の国では英国、スイス、ノルウェー、ロシア、トルコ、米国などが指定されている。日本は対象外。
一方、南アフリカや英国など計9カ国を対象に指定してきた「変異株地域」については4日付ですべて指定を解除した。新変異株オミクロンの感染がドイツ国内で広がり、これらの国を変異株地域に指定し続ける意味がなくなったことを受けた措置だ。