経営資源管理ソフト大手の独SAPは26日、運転資本管理ソリューション分野の米フィンテック、タウリアを買収すると発表した。財務ソリューションを強化する狙い。取引金額は公表していないものの、ルカ・ムチッチ最高財務責任者(CFO)は同日、タウリア株およそ95%を10億ドル未満で取得することを明らかにした。3月までの買収手続き完了を見込む。
タウリアは2009年の設立で、売掛金の早期回収を可能にするプラットホームを運営している。同プラットホームを利用することで、サプライヤーは資金繰りを改善。仕入れ先企業もサプライチェーンを安定させることができる。タウリアの提携先であるJPモルガンやウニクレディトなどの金融機関が、仕入れ先が支払う前に代金を立て替えることから、売掛金の回収が速やかに行われる。約200万社がタウリアのプラットホームを利用している。