自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8日、ドイツ本国の従業員にコロナ一時金を支給することで従業員代表と合意したと発表した。感染リスクのあるなかで勤務したり、子供の世話を焼きながら在宅勤務するなど難しい状況下で業務を行ったことを高く評価。2月末の給与振り込みに合わせて1人当たり500ユーロを支給する。
ドイツ政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業などの雇用主が被用者にコロナ手当を支給しやすくする時限措置を導入した。被用者1人当たり1,500ユーロを上限に非課税で手当を支給できる。社会保険料も課されない。期間は当初、2020年3月1日から同12月末までとなっていたが、その後21年6月末まで延長。昨年末にはさらに22年3月末まで再延長された。税・社会保険料免除の上限額は1,500ユーロに据え置かれている。
VWは21年6月にも1,000ユーロを支給した。今回500ユーロを上乗せすることで、上限枠を使い切ることになる。