中国が6年連続でドイツ最大の貿易相手国となったことが、独連邦統計局が18日発表した暫定データで分かった。それによると、ドイツの対中貿易高は昨年、2,454億ユーロとなり、前年を15.1%上回った。貿易相手国2位はオランダ(20.1%増の2,061億ユーロ)、3位は米国(13.4%増の1,941億ユーロ)だった。上位3カ国の順位に変動はなかった。
中国は輸入面で存在感を高め続けており、ランキングは1980年の35位から90年に14位へと上昇。2015年以降はトップを保っており、昨年は20.8%増の1,417億ユーロへと拡大した。2位オランダは21.5%増の1,057億ユーロ、3位米国は6.5%増の721億ユーロだった。
輸出高は対米が最も大きく、1,221億ユーロ(18.0%増)に上った。米国が最大の仕向け先国となるのは7年連続。2位は中国で8.1%増の1,036億ユーロ、3位はフランスで12.6%増の1,023億ユーロとなっている。
昨年1月1日付で欧州連合(EU)域内市場と関税同盟から離脱した英国との貿易高は4.6%減の974億ユーロとなり、これまでに引き続き縮小した。貿易相手国ランキングは7位から10位へと後退。統計を開始した1950年以降で最低となった。17年時点では5位に付けており、ブレグジットの影響は鮮明だ。
ドイツの貿易黒字が最も大きかった取引相手国は米国で、500億ユーロに達した。これにフランスが400億ユーロ、英国が333億ユーロで続く。対中国では381億ユーロの貿易赤字を計上した。
輸入額が最も多い製品分野は電算機器/電子・光学製品で1,277億ユーロ(9.9%増)に上った。これに自動車・自動車部品が1,138億ユーロ(1.1%増)、化学品が933億ユーロ(15.9%増)で続いた。
輸出額1位は自動車・自動車部品で2,094億ユーロ(11.6%増)だった。2位は機械で1,944億ユーロ(10.3%増)、3位は化学品で1,363億ユーロ(21.7%増)となっている。