Ifo経済研究所が26日発表した4月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月のマイナス2.3ポイントからプラス3.5ポイントへと5.8ポイント上昇した。前月はロシアのウクライナ侵攻(2月24日に開始)を受け、19.3ポイントも低下したが、4月はやや持ち直した格好だ。フュスト所長は「強い先行き不透明感と物流の問題にもかかわらず、輸出の景況感には安定の兆しが出てきた」との見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。
4月は電機と機械で「増える」が「減る」を上回った。両業界の輸出額は今後、増加する見通しだ。化学、ゴム・プラスチック加工、自動車、家具業界では輸出減を見込む企業が輸出増を見込む企業を上回っている。