鉱工業生産4月はやや改善

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日発表した4月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.7%増の96.2(暫定値)となり、大幅減となった前月からやや回復した。ただ、ウクライナへのロシアの軍事侵攻とサプライチェーンのひっ迫を背景に生産の低迷は続いており、先行き見通しは依然として不透明だ。

製造業の生産指数は0.3%増加した。中間財が0.4%、投資財が0.9%の幅で上昇。消費財は1.3%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。

製造業の各業界をみると、自動車は大幅減となった前月から6.8%増加。鉄鋼も2.3%増と好転した。一方、エネルギーコストの上昇を受けてガラス・ガラス製品・セラミック・石土加工は3.1%減少した。機械も1.0%落ち込んだ。

電力は16.1%増加した。前月は10.8%減少しており、その反動が出た格好だ。

建設は2.1%減となり、3カ月連続で縮小した。

3月の鉱工業生産は当初の3.9%減から3.7%減へと上方修正された。

上部へスクロール