コンチネンタルがホース・配管の独生産体制を再編

自動車部品大手の独コンチネンタルは24日、同国のホース・配管事業の生産体制を再編すると発表した。車両の電動化に伴う内燃機関車向け製品の需要減少と、コスト削減圧力の高まりに対応して車両用ホース・配管事業分野の経営資源を将来性の高い電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)向け製品に集約する。これに伴い生産拠点の統廃合を行う。

車両用流体システム(MFS)事業の国内生産を電動車向けの画期的なホースソリューションや熱管理用の複雑な配管システムなど将来性の高い分野に絞り込む。これに伴い同分野の生産拠点を独中部のヴァルタースハウゼン、コルバッハ、エーデルスハイム工場に集約。エーデルスハイムから約25キロ離れたハノーバーシュ・ミュンデン工場は閉鎖する。また、ヴァルタースハウゼン工場のエアコン用ホース生産事業は他の工場に移管する。さらに、独北部のノルトハイム工場では車両用ホースの生産を2024年末で打ち切る。

これらの措置の影響を受ける従業員数は計870人。同社は異動や転職を通して各人が新たな職場を確保できるよう支援する。研修や再教育などの措置も行う。