10~3月はマイナス成長も

独連邦銀行(中銀)は22日発表の最新月報で、同国の国内総生産(GDP)が今年10月から来年3月にかけて縮小する公算が大幅に高まったとの見解を表明した。物価高騰で購買力が目減りしているうえ、天然ガスの供給と価格の先行き懸念が強まっているためだ。今年7-9月期も前期に引き続きゼロ成長になると予想している。

インフレ率(EU基準)ついては今秋に10%台の大台に乗るとの見方を示した。6月以降、物価の上昇率を押し下げてきた9ユーロ定期券などの家計支援策が8月末で終了するうえ、天然ガス調達コストの高騰分を川下に迅速転嫁する措置が10月から始まるためだ。ユーロの対米ドル安や法定最低賃金の引き上げもインフレを加速させるとしている。