ルフトハンザでパイロットがスト、2日に800便欠航

独パイロット労組VCは8月31日夜、ルフトハンザ航空で2日にストライキを実施すると発表した。賃上げ交渉で労使の溝が埋まらないことから、実力行使で圧力をかける考え。同社は1日、ハブ空港のフランクフルトとミュンヘンで2日に計800便が欠航となることを明らかにした。乗客およそ13万人が影響を受ける。

VCはストを2日0時1分から23時59分まで実施する。対象となるのはルフトハンザの旅客機と貨物機。格安子会社ユーロウイングスとユーロウイングス・ディスカバーは対象外。フランクフルトとミュンヘンの発着便はほぼすべて欠航となる。また、1日と3日、4日も一部の便がしわ寄せを受け欠航ないし遅延する。

VCは高インフレを受け、賃金を今年は5.5%引き上げ、来年以降は物価スライド制を導入することを要求している。これに対し経営陣は、期間18カ月の賃金協定で、計2度の定額ベースアップを行うとの回答を行った。合計の賃上げ幅は月900ユーロ。上昇率は初任者で18%超、機長で5%となる。

ルフトハンザは今回の交渉で、パイロットの人件費抑制につながる提案も行った。VCはこれを今回のストの理由に挙げていないものの、強く反発している。

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