バイエルが農薬開発のスタートアップ買収

ライフサイエンス大手の独バイエルは10日、農薬開発のスタートアップ企業ターゲノミクス(Targenomix)を買収すると発表した。持続可能であるとともに気候変動や除草剤耐性雑草の増加などの課題に対応する農薬の開発を加速する狙い。買収金額は明らかにしていない。

ターゲノミクスはマックス・プランク分子植物生理学研究所(MPI MPP)からのスピンオフとして2014年に設立された企業。システム生物学とバイオインフォマティクスの手法を用いて農薬の作用メカニズムを解明するとともに、その安全性を早期に評価する技術を持つ。約30人の研究者を抱える。

バイエルは同社の技術・ノウハウを利用することで、安全で持続可能な作用物質の特定と選択を迅速に行えるようにする。

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