輸出期待指数がプラスの領域まで回復

Ifo経済研究所が28日に発表した11月の独製造業輸出期待指数(DI)は0.4ポイントとなり、前月のマイナス4.6ポイントから改善した。同指数がプラスの領域に戻るのは5カ月ぶり。状況は依然として厳しいもののクレメンス・フュスト所長は、輸出産業に小さな希望の光が見えてきたとの見方を示した。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が輸出増回答を上回っていることを意味する。

11月は前月に大きく悪化した自動車業界で再び改善。輸出増を見込む企業が輸出減を上回った。電機と機械は輸出増と輸出減がほぼ拮抗。飲料、家具、化学では輸出減が輸出増よりも多かった。フュスト氏は、エネルギー集約型産業の輸出環境は厳しいと述べた。

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