化学業界の景況感が改善、エネルギー価格の下落で

Ifo経済研究所が17日発表した独化学業界の12月の景況感指数(DI)はマイナス23.9ポイントとなり、前月(-30.9ポイント)から大幅に改善した。今後の見通しを示す期待指数がマイナス37.7ポイントからマイナス23.8ポイントへと上昇したことが大きい。期待指数の改善は3カ月連続で、調査担当者は「エネルギー市場の緩和は化学業界で肯定的な反応につながっている」と述べた。

サプライチェーンのひっ迫も緩和している。「原材料の供給が不足していますか」との質問に「はい」と答えた企業は30.6%となり、この質問を開始した2021年8月以降の最低を記録した。

ただ、生産拡大を計画する企業は少ない。需要が低迷していることから、調達コストの顧客転嫁を計画する企業も少ないという。