製薬大手の独バイエルは18日、画像診断用人工知能(AI)の有力企業である英ブラックフォード・アナリシスを買収することで合意したと発表した。デジタル放射線医療分野で競争力を強化する狙い。年内の買収手続き完了を見込む。取引金額は明らかにしていない。
バイエルは2019年にブラックフォードとの協業を開始した。20年には開発・ライセンス契約を締結。同契約に基づいて開発した画像処理プラットホームを最近、市場投入した。
画像診断用AI市場は急成長が続いている。バイエルによると、世界市場規模は年率26%のスピードで拡大し、21年の4億ドル強から26年には13億6,000万ドルに拡大する見通しだ。