ドイツ連邦統計局が15日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比8.9%増となり、上昇率は2021年5月以来1年9カ月ぶりに1ケタ台へと低下した。上げ幅の縮小は5カ月連続。統計開始後の最高となった4月(23.8%)に比べると14.9ポイント低い水準だ。
全体を最も強く押し上げたのは前月に引き続き食品・嗜好品・飲料・たばこで、上昇率は16.8%(前月16.2%)に上った。牛乳・乳製品・たまご・食用油脂で23.6%、食肉・肉製品で21.4%、砂糖・甘味菓子・パン類で21.4%、果物・野菜・じゃがいもで18.2%を記録している。石油製品は3.2%となり、前月の12.6%から大幅に低下した。
食品以外では動物(51.0%)、建材・建具(21.9%)、機械・設備・付属品(11.3%)で上昇率が大きかった。古材・残材(-23.9%)、鉱石・金属(-2.1%)は前年同月を下回っている。
卸売物価は前月比では0.1%上昇した。