Ifo経済研究所が25日に発表した5月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月の6.5ポイントから1.8ポイントへと低下し、2022年11月以来の低水準となった。調査担当者は「世界的な金利上昇の影響が徐々に需要に影響をもたらしている」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がプラスの領域にあることは、輸出増回答が輸出減回答を上回っていることを意味する。
5月の状況を業界別でみると、前月に大きく改善した自動車はマイナス9.6ポイントへと大幅に悪化した。繊維製造(-20.7ポイント)、金属製造・加工(-16.0ポイント)、ゴム・樹脂製品(-12.0ポイント)、金属製品(-8.5ポイント)も振るわない。化学(+1.1ポイント)と電気装置(-0.3ポイント)は増加回答と減少回答がほぼ拮抗している。衣料品(+36.7ポイント)、飲料(+25.9ポイント)、データ処理装置(+14.3ポイント)、機械(+8.8ポイント)、食品・飼料(+7.8ポイント)では見通しが明るい。