ドイツ連邦雇用庁(BA)が31日発表した5月の失業者数は254万4,000人となり、前月を4万2,000人下回った。ただ、減少幅は5月としては小さく、季節要因を加味したベースでは9,000人、増加した。ダニエル・テルツェンバッハ理事は「雇用の拡大は続いているが、勢いがなくなっている」と述べた。
前年同月比では失業者数が28万4,000人増えた。失業登録したウクライナ難民を除いたベースでも増加している。
失業率(季節調整前)は5.5%となり、前月を0.2ポイント下回った。前年同月比では0.6ポイント上昇した。
国際労働機関(ILO)基準の4月の失業率は3.2%で、前月を0.3ポイント上回った。
5月の求人件数は76万7,000件となり、前年同月を9万8,000件下回った。季節要因を加味した前月比も減少傾向が続いている。水準自体は比較的高い。求人指数BA-X(2015年=100)は122となり、前月を2ポイント下回った。過去最高となった前年同月に比べると17ポイント低い。